ベトナム旅行に行くとなったら、もちろん「失敗」したくはありませんよね？

しかし、ベトナム旅行・・・気をつけないと「がっかり旅」になってしまう可能性も潜んでいるのです。例えば、素敵な雑貨を期待していったのに見つからない、フォーが思ったほどおいしくない、ぼったくりに合う、などなど。

最高に楽しいベトナム旅行にするために、初めてのベトナム一人旅に挑戦するRieちゃんと一緒に「失敗しない ベトナム旅行の計画＆準備 7つのステップ」をマスターしましょう！

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【記事一覧】
～プロローグ～
①-1　ベトナムでやりたいことを妄想する
①-2　ベトナムでやりたいことを妄想する
②　【北部・中部・南部】エリアをしぼって計画を立てる
③　ベトナム国内の移動手段＆日本ーベトナム間の航空券を決める

【登場人物】



【前回までのお話】
ベトナム旅行に行こうと考えている「Rieちゃん」26歳は、突然あらわれた謎の人物「ざわわ」と一緒に、「失敗しない ベトナム旅行の計画＆準備 7つのステップ」を学ぶことに。
ステップ①は「ベトナムでやりたいことを妄想する」。
Rieちゃんはざわわの力を借りて、だいぶベトナムでやりたいことを妄想できるようになりました。ざわわに、「やりたいことが出てきたら、いよいよ実際の計画だよ。」と言われて、テンションが高いRieちゃんです。

7つのステップ講座②　【北部・中部・南部】エリアをしぼって計画を立てる

１．心がときめくようなやりたいことを探す

「ざわわさーん、計画立てよー。ベトナム旅行の計画。」
満面の笑みでRieちゃんが走ってきました。

「そうだね、今日は計画を立てよう！ベトナムでやってみたいこと、あるよね？」
と、ざわわ。

「あるある！」



と、次から次へと、キーワードを並べるRieちゃん。



「連想ゲームをしてるんじゃないよ。今あげたこと、本当にやりたいこと？　ベトナムについて色々知ったから、それをただ並べているだけじゃない？　蛇を首に巻きたかったんだっけ？ビールをぐびぐび飲みたかったんだっけ？　

最初のきっかけとしては、連想ゲームは大事。でも、計画を立てる段階に入ったら、本当にやりたいことを見つけるのが大事。」
と、珍しく真剣な声のざわわ。

Rieちゃんは、なんだかしょんぼり。



しょんぼりRieちゃんにざわわは言いました。




「心がときめくことかぁ。」
Rieちゃんは、そっと目をつぶって考え始めました。

２．Rieちゃんがベトナムでやりたいこと

立ち直りの早いRieちゃんです。
「心がときめくような、本当にやりたいこと考えました！」

「よーし、じゃあ、もう一度教えて。」 




まず1番にやりたいことは、夜のホイアンの街を歩くこと。ランタンの光にうっとり。それで、きれいな写真をいっぱいとるんだ。ビールは苦手だけど、ランタンを眺めながら、甘いカクテルか何か飲んだりして。 なんだか大人女子っぽいよね。




ハロン湾の船上泊ツアーにも行きたいんだ。景色もいいんだけどね、クルーズっていうリッチな感じにひかれちゃうんだよね。ふふふ、やっぱり、またデッキでカクテルなんか飲んだりして。私、一人旅を楽しめる大人女子になるの。ハロン湾ツアーに合うような、リゾートっぽいワンピースを用意しなくっちゃ。











そして、最後はホーチミンでお買い物。やっぱり、どう考えても、お買い物は外せない。かわいいポーチを買って帰ってね、「Rie先生、それどこで買ったの？」って、同僚の先生たちからも大評判。「ベトナムですよ、お土産もあるんです。」なんて言いながら、ちょっといい感じのお土産をみんなに配るの。

「どうかな？」
と、Rieちゃん。

すると、ざわわは腕組みをし・・・
「ま、いいんじゃない、とりあえず。」

「とりあえず？」
Rieちゃんとしては、とりあえずという言葉が少しひっかかるのですが。

３．やりたいことは、「北部」「中部」「南部」どこのエリアにあるのか

どどーん！


※地図はざわわが描いたので、正確なものではありません。

「この地図は、見ての通りベトナムを3つのエリアに分けた地図。ベトナムはね、旅行をするときは、この3つのエリアに分けるといいんだよ。」と、ざわわ。

「どうしてですか。」と、Rieちゃん。

旅行をする時に、ベトナムを３つに分けるといい理由

• 気候が３つのエリアによって異なる
• 国際空港が各エリアに一つずつある
• １つのエリア内なら、日帰りで異なる都市に行くことが可能（例外あり）

「さあ、Rieちゃんのやりたいことは、どこのエリアでできるか調べてみよう。」
ざわわは、そう言って、新しい地図を出しました。


※地図はざわわが描いたので、正確なものではありません。


「えっと、まず、ハロン湾は北部でしょ。」
北から南に地名を追っていきます。

「ホイアンは中部。」

「ホーチミンは・・・。」

「あった！南部。」

「って、ことは、私、北部、中部、南部、全部行っちゃうってことですね？」


あれ、ざわわはその質問はどうやら無視。

４．お天気チェックをしよう

ざわわは、Rieちゃんに尋ねました。
「真夏の北海道に、雪を見に行く人はいる？」
「いるわけないじゃん。」
Rieちゃんは即答。

「それと同じでね、ベトナムにも、目的によってはNGシーズンがあるんだ。」
ざわわは、RieちゃんにNGシーズンを教えました。

NGシーズン　※海・山に行く人は注意

①年末＆お正月休みの中部ビーチ（ダナン・ニャチャン　など）
寒いです。もしかすると、水着の欧米人はいるかもしれませんが、入る気にならないでしょう。

②夏休みの南部ビーチ（フーコック島　など）
雨季です。スコールな日々です。海も荒れている可能性大。

③ちょっと遅めの夏休み（9月～10月）のハロン湾
北部は台風が上陸します。ツアー欠航の可能性あり。

④冬場のサパ
寒いです。おまけに霧で棚田が見えない。


「ふぅん、ビーチに行って泳げないのはバカみたいな話ですね。ところで、ハノイやホーチミンには、NGシーズンはないの？」
Rieちゃんは質問しました。

「東京や大阪のNGシーズンってある？」
ざわわはRieちゃんに尋ねました。

「うーん、冬だと観光するのに寒いかなぁ、あと夏は暑すぎ。でも、まあ、いつ来てもいいんじゃない？」
Rieちゃんは答えました。

「それと同じ。夏休み頃は、ホーチミンは雨季で毎日のように、スコールが降るんだけど、1日じゅう雨なわけじゃないからね。ハノイもじめじめしていて暑いから、夏休みはベストシーズンというわけじゃないんだけど、お買い物するのに天気はあまり関係ないでしょ。もちろん晴れていた方がいいけどさ。」

上にまとめたNGシーズンは本当のNGシーズン、とくに①冬場の中部ビーチは絶対にダメ！！ビーチリゾートなのに海に入れないのは悲しすぎ。中部の街歩きをするんだったらいいけどね。」
と、ざわわ。

「で、結局、私の場合・・・」
Rieちゃんは自分の旅行を確認してみました。

ホイアンとホーチミン・・・街歩きだからとりあえずOK
ハロン湾・・・台風シーズンではないのでOK

「つまり、私の旅行はNGシーズンではないってことですね！」

５．北部・中部・南部　エリアの絞り込み

「ところで、旅行は何日間なの？」
と、ざわわ。

「一応、8月1日から6日まで。8月7日、日直なんですよね。」
と、Rieちゃん。

「に、にっちょく？小学生みたい。」
「ええ、まあ、小学校の先生ですから。」



「ウサギ小屋の掃除して、あとは電話番ですよ。ちなみに7月31日は水泳大会だから休めない。」
「本当に、学校の先生だったんだね。」

「まあ、とにかく旅行は8月1日～6日というわけだ。」
そういって、ざわわは「現地滞在日数とエリア数の目安」について話を始めました。

「ベトナムには、北部、中部、南部、3つのエリアがあるわけなんだけど、旅行の日数によって、いくつのエリアに行くか決めるといいよ。

いくら心からやりたいことでも、限られた旅の中に詰め込み過ぎたら、旅は大失敗。移動、移動ばかりで疲れちゃうからね。

反対に、けっこう長い旅なのに、1エリアしか予定していないと、とっても暇になっちゃう。

日数に合わせて、エリア数を決めることは、ベトナム旅行をするときに、とーっても大事。」
と、得意げにざわわは話します。

現地滞在日数とエリア数の目安予定を
・あくまで目安ですよ。

◎2日間～4日間・・・1エリア
※4日間滞在の場合、郊外への1泊2日ツアーなどを入れると充実した旅になる。4日間滞在で市内だけだと飽きる人が多い。（例：ハロン湾船上泊・メコン川の水上マーケットツアー1泊2日など）

◎5日間～1週間・・・2エリア
※1エリアだと、飽きてしまう人が多い。旅中、何もせずのんびりができない人は、1エリアの場合、穴場スポットまで、どんな観光があるのか、かなりよく調べていく必要がある。

◎1週間以上・・・3エリア可能
※期間に応じたベトナム縦断旅行も可能。1週間くらいの場合、ベトナムが初めての人は、2エリアをじっくりまわるのもおすすめ。



「ってことは、1日から6日、6日間あるけど、初日と最終日は移動日として・・・
２、３、４、５・・・1エリア！？」



「落ち着け、落ち着け。」
と、Rieちゃんをなだめるざわわ。

「初日と最終日だって飛行機の時間によって、行動できるかもしれないじゃん。半日＋半日で5日あるとカウントしよう。なんとか、2エリアいけるかもよ。」
と、続けるざわわ。

「ええええ、でも、3エリアは絶対無理！なんで、もっと先に言ってくれなかったのぉ！！」

※ハロン湾を日帰りにしたり、買い物の時間を短縮したりすることで3エリアも可能です。日程的にはハードではると思いますが。


ホーチミンだけじゃなかった！買い物やカフェめぐりは「ハノイ」や「ホイアン」「ダナン」にもあり

「ところで、なんでホーチミンに行きたいんだっけ？」
とざわわ。

「さっきも言ったじゃーん。買い物です、買い物！」
と、半分キレ気味のRieちゃん。

Rieちゃん、ホーチミンでのお買い物はどうやら譲れないらしいのです。
「だってー、ネットに、買い物＝ホーチミンって書いてあるもん。それから、私、『る〇ぶ』も見たけど、ホーチミンの方が、お買い物楽しそうだったもん。」



すると・・・



「買い物はハノイでもできるよ。」



と、あっさりざわわ。



しかし、Rieちゃんは言い返します。
「どーせ、一昔前の民芸品でしょ。ザ、お土産的な、日本帰ってきたら、120％使わないやつでしょ。」








「この写真、覚えてるよね？」
ざわわは、Rieちゃんに写真を見せました。





「ここ、ハノイだよ。」
と、ざわわ。






なんと、Rieちゃんが行きたいと思って眺めていた雑貨屋さんの写真は、ハノイのお店だったのです。




「まあ、ホーチミンが雑貨天国、お買い物天国っていうのは事実だけどね～。ハノイは日本のガイドブックに過小評価されていると思うんだよね。」
と、ざわわ。

「つまり、本当は素敵なお店がいっぱいある！ってこと？」
と、ほんの少し光を感じるRieちゃん。

「そう、あるよ。ただ、一つ問題があって・・・」



「ハノイはね、お店とお店の距離が離れているんだよ。
それが、ハノイは買い物できるお店が少ないという印象を与えちゃう、大きな問題点なんだよね。

ホーチミンは２つくらいの有名な通りに、お土産がずらっと並んでいるの。だから、あんまり調べなくてもOK。

一方、ハノイは、街のあちこちにお店が点々としている。つまり、ハノイで買い物を楽しむためには下調べが重要なんだよね。」


「へぇ、なんか、すごい説得力ある。」
と、Rieちゃん。

「実は、私もはじめ、「ハノイは店がない」って思っちゃった一人なんだ。だけど、よく街を見てみると、そんなことなかったよ。」
と、ざわわ。

「実体験が、さらに、説得力あるぅ！」
と、関心顔のRieちゃん。


「わたし・・・」




補足ですが、中部でもお土産は十分買うことが可能です。

とくに、今回、Rieちゃんが行く、ホイアンは、ある意味ホーチミン以上の雑貨天国かも。
ただ、ベトナム色が若干、強いかもしれません。イメージとしては、日本で言うと、京都でお土産を買うのと似ています。
また、中部最大の都市、ダナンでも、けっこうお土産を買うことができます。


しかし、Rieちゃんには内緒ですが、なんだかんだいって、お買い物天国は、やっぱりホーチミン。
週末弾丸旅行で、旅の目的がお買い物とグルメなら、ホーチミンは一押しです！



結局のところRieちゃんの行先は

と、いうわけで、Rieちゃんのベトナム旅行は

5泊6日の予定で２エリア
【北部】ハノイ（買い物1日）・ハロン湾（船上泊ツアー2日）
【中部】ホイアン（観光1日）
※これで、初日・最終日が移動日になっても、なんとかなるはず！

となりました。

さあ、これでスケジュールが本当に組めるのでしょうか。

今回のまとめ

• ベトナム旅行では、自分の心がときめくことをして、ときめく場所に行く。
• ベトナム旅行の計画は、北部・中部・南部、３つのエリアに分けて考える。
• 海や山に行く人は、NGシーズンではないかチェックする。
• 旅行の日数によってエリア数（北部・中部・南部）を決める。

それでは、次回、
「失敗しない ベトナム旅行の計画＆準備 7つのステップ講座③　日本ーベトナム間の航空券＆ベトナム国内の移動手段を決める」をお楽しみに。

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